↑ 午後のデモフライト機動飛行に使われたのは、WW-822。この機体も相当古いが、まだまだデモに使えるようである。2017年4月に米空軍は、F-16C/Dに関し、耐用飛行時間を12000時間まで延ばすことが決定されたので、設計上もまだまだ問題なく使える戦闘機なのであろう。。
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↑ 2023年横田基地で展示飛行をした2機のF-16C、アクロバット飛行によるデモフライトではなく、通常のローパスなどを観客に披露した。WW-883は、尾翼の黒豹マークには白色で牙と爪が上塗されている。
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ベトナム戦当時から始まったワイルドウィーゼル任務、航空攻撃する側にとって最も大きな脅威となったレーダーとSAMサイトを叩くと言う極めて危険な任務を、自らの機体をレーダー照射にさらして、敵にミサイルを撃たせた上でSAMサイトの場所と特定して叩くと言った信じられない乱暴な方法で行っていた。手探りで始まったこの任務も、担当する機体をF-100、F-4C、F-4Gと変えながら、湾岸戦争など幾つもの対レーダー戦闘を通じ、技術や戦術が高度に発達し、今やこの技術ではアメリカが圧倒的にリードしているだろう。現在アメリカ空軍でこの任務を全面的に負うのがF-16C/Dの航空団である。野イタチは草原のハンターである、今でも洞穴に隠れた兎狩りにもフェレットが使われるように、古代から鼠駆除や兎狩りに使われている。可愛い顔をしているが、獰猛で自分より大きな動物にも果敢に攻撃を仕掛ける性質が、この任務名に使われた所以かもしれない。2015年、アメリカ本国でショー空軍基地を拠点とする第20戦闘航空団のF-16C尾翼にワイルド・ウィーゼル作戦50周年のマーキングが書き込まれた。後にこの尾翼の野イタチのデザインは他の部隊でも模倣されるようになり、このページでお紹介する35th FWのF-16もこのデザインを引用したものである。将来F-35Aがこの任務を継承していくであろうが、今暫くは、ハームミサイルの運用能力があり、対地攻撃力に優れたF-16がその座を譲ることはないだろう。(2023年5月 記)
↑ 2023年9月10日 三沢基地公開日、朝一番の展示飛行の為、離陸ポイントに向かう35th FW/14th FSのBOB君こと”WW-808”、飛行10000時間を超えたベテラン機であるから、機体も多少の金属疲労などがあるはずで、ハードな機動飛行展示には向かないが、朝一の展示飛行は水平パスのみであるから問題はない。
↑ 2023年5月横田基地航空祭い展示された三沢基地のF-16C。航空祭の目玉の一つだった。元々、デモ飛行用に塗装された筈であるが、各地航空祭でデモ飛行を行った事は無い。三沢基地ではデモフライトの練習に使われるが、飛ばない日が多いようで、機体の調子は今一つのようである。
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